2012年11月18日日曜日

85mmのレンズ

先週衝動的に買ったのはSIGMA85mmF1.4HSMというレンズ。
いわゆる中望遠れんず。
現有の中望遠レンズは、キャノンTSE90mmと
絞りが壊れているヤシコンプラナー85mmF1.4
絞りが壊れているというのは、もともとマウントアダプタ経由なので
自動絞りではないのだけれど
絞りリングを回しても、絞りが実際に絞られないことがあり
その時はマウント後部の絞りレバーをちょっと押してやればイイ。
そのプラナー、実は豊橋のO君というカメラマンからの借り物。
さらに元を正せば、22~23年前にボクが彼に売ったもの。
そうやって、昔を辿ってみるボクの中望遠史
スタジオ勤務時代は、スタジオ機材のニコン80~200mmズームを
もっぱら使っていた。
多分独立してすぐ
ニコンの105mmf2.5というゾナータイプの中望遠を買った。
このレンズはとっても良かった、噂通りカミソリのような切れ味。
すこしお金に余裕ができてきて、買ったのがニコン85mmF1.4Ai。
この頃から、明るいレンズ路線まっしぐら。
しかし、そのニコンの85mmF1.4Aiはよく言えば柔らかい描写。
開放は柔らかくてもいいが、絞ってもキリッとしないレンズ。
その不満から、上述の当時飛ぶ鳥を落とす勢いのコンタックス
その代表レンズプラナー85mmを、カメラとともに買った。
このレンズとカメラは楽しませてくれたが
システムとして揃えるには(その時は)至らず、結局手放した。
後日談としては
95年頃からおもいっきりコンタックスツァイスラヴァーになり
プラナー85mmF1.4、F1.2、F2.8を揃えるに至るのだが、、、
さて、柔ない描写のニコン85mmF1.4不満ながらも
仕事ではバリバリ使わせてもらった。
91年頃、ニコンでオートフォーカスを使う気になれず
F4というカメラのシャッター耐用を超えたのを機に
そして当時は、ウチのスタジオで3チームが同時に撮影できるシステムを
必要としたこともあって
キャノンEOSシステムを導入
直接のきっかけはEOSにTSEというアオリレンズシリーズが登場したこと。
EOSシステムは一気にかなり買い揃えたが
中望遠では、現在も使っている前述TSE90mmF2.8と
明るいポートレートレンズとして85mmF1.2を導入。
この85mmは当然仕事で大活躍してくれたが
2005年頃?そろそろ新型が出そうな気配と
AFの遅さ、レンズの重さに耐えられず処分。
その後新型が出たが、重さ・AFの遅さ共に
改善されず購入には至らなかった。
2008年頃から、機材のスリム化に邁進し
中望遠レンズはTSE90mm一本でこなすことにした、、マニュアルフォーカスだが。
中望遠より少し長いが、135mmF2.0というレンズを使い始めたことも
新しい中望遠レンズ導入気分を消極的にした。
同様に2008年頃から使い始めたコシナツァイスプラナー50mmF2.0という
マニュアルフォーカスだがソコソコ明るいレンズも
バストショットなどにF2~2.8の絞りで使い
中望遠的な撮影もこなしていた。
、、、が、50mmレンズはすこし短く
パースペクティブが時として強すぎると感じることもあり
何よりもマニュアルのピント合わせには神経を使いすぎ
かつ、歩留まりが悪いことが気になっていた。
そこが、SIGMAの85mm導入の一番の理由になったんだけど
FOVEONで最近印象の良いSIGMAで
キャノン純正のF1.2よりかなりお値打ちで小型。
純正F1.8よりは大きく重く高価だが、
開放F1.4の明るさは微妙ながら、SIGMAの根性の入り方は魅力。
純正F1.8の作例を見ると、プラナーと言うよりはゾナーに似たカリカリ描写。
ま、そんなこんなで1click購入してしまったそのレンズ。
使ってみた印象は、普通に使いやすい。
AF合焦も問題を感じるレベルではない。
カリスマ的なSomethingは感じられない。
絞りを開いて(F1.4~2.0)撮影した時、ハイエストライトの境界線に
いわゆるパープルフリンジが出やすいのは困ったもんだ。
そのパープルフリンジ、コシナツァイスのマクロプラナー50mmでは
パープルフリンジも目立たず、描写は滑らかで美しいが
キャノン純正の85mmF1.2ではどうなんだろうか?

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