2014年11月26日水曜日

写真画面の縦横比と視野率の話。

ちょっとカメラの話。プロ用やハイアマ用のカメラの場合、ファインダーの視野率(撮影される画面に対してファインダーで見える割合)が100%に拘る人が多いのだが、商業印刷用にレイアウトをすると、特に断ち切り(フチ無し写真使用)レイアウトの場合は、仕上がり寸法に天地・左右に3mmづつ「塗り足し」という余裕を付け加える必要がある。広告撮影の時、デザイナーが少し引いて撮って欲しいという意味が、レイアウトを自分でするとよく分かる。加えるに、水平や垂直が微妙に狂っている場合、それを補正すると当然トリミングされるわけでその余裕も確保しておいたほうが好都合。そういうわけで、商業印刷をメインで考えると、視野率100%のファインダーで余白を考えながら撮るよりは、視野率98~7%程度のファインダーで構図を決め、自動的に余裕が残っている方が精神的に楽ではある。だから、視野率100%にこだわるのは、作家的にはアリだろうがプロカメラマンとしては「どうよ?」と思ってしまう。同じ意味で、昔のライカ判を踏襲し縦横比3:2の画面を好む通なカメラマンが多いことは認識しているが、商業印刷をターゲットに考えると、断ち切りレイアウトでトリミングされる危険性がなく、無駄もない横:縦=1.4:1の方が、プロ向けには合理的だと思っている。いかがなものだろうか?
ハッセルやローライの6x6版、つまり1:1=正方形のフォーマットも
仕上がり構図を想像しながら撮らなければいけないけれど、
縦横構え直す必要がなく、カメラのDesignも簡単で、なかなかいい選択肢ではある。

追記:FBで賛同してくれた中村氏へのコメントを以下にコピペ。
中村さん、スクエアなカメラ
イマドキならイケルと思いますよ。
センサーメーカーのマーケティングと決断次第!
スクエアでセンサーサイズに無駄は出るけど、昔ほどセンサーのコストに占める割合は高くないはず。
ハッセルVシリーズの形で、
ファインダースクリーンを高精細液晶にし
ティルトできるようにして、ハッセル時代のような折りたたみ式フード&ルーペが付いたミラーレスがあったら、僕は欲しい。
イマドキなら、撮像素子が36mm~40mm角程度でマルチアスペクト
EFマウント仕様なら理想的!
正方形で撮る時は、30mm角ぐらいの画面になっちゃうけど。
今僕は、ソニーのα7でAPS-c用のEマウントレンズを付けて
そんな感じの使い方してます。
カメラの小型化が進んでるけど、レンズを高性能化しようとすると
どうしても前後長が長くなるので、
前後は長いけど、全体として棒状の形状なら、
それなりに携帯性も悪くはありませんし・・・
まぁ4K8K動画から静止画切り出しの時代が目前に迫ってきている時代なので、トリミングが嫌だとか行っている時代じゃないでしょ。
スチルカメラマン失職の時代が迫っているとも言えますが・・・

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