2021年7月24日土曜日

温故知新のニッコールレンズ

この古い(80年代)仕事やプライベートで使ったニコンマウントレンズ群、21年前に独立した第3代助手のT君が持ってきてくれたことも相まって見てるだけで涙が出そうになる。
レンズを撮った写真はすべて針穴写真。

↑この200mmマイクロレンズ、長めだが細くて軽くて取り回しがイイんだよね。意外と街歩きで持ち歩くのも楽で、気になったものがあればググッと寄れるところもイイ、接写と言っても被写体から距離を取れるところも良かった。83年に名古屋の四谷通りを偶然だが10年越しに撮った街歩きスナップでルーツストーンというファッションビルで写真展をした時に、83年撮影バージョンはほとんどこのレンズで撮った記憶だ。
以下のリンク先、ソウルで95年に撮った写真のうち、車中からの望遠スナップは全部このレンズで撮ったと思う。
http://www.nambu-web.com/portforio/seoul/index.htm
↑PC28mmF3.5、仕事には必ず持っていったレンズ、僕のシフトレンズフェチの大元だ。性能は微妙で「好き」というのとちょっと違ったが、よく働いたレンズである意味僕の標準レンズだった。キャリフォルニアもモルディブもこのレンズにPLフィルターを付けて真っ青な空を撮った記憶。
↑PC35mmF2.8,このレンズはPC28mmの後で買った記憶で、実はあまり使っていない。一番記憶にあるのは「ホッチポッチ」という雑誌で、名前を忘れたが当時とんがっていた男性ミュージシャンを愛知牧場でロケ撮りした記憶。
曇天下牧草地に入って、横構図・下方向にシフトして、遠景の余分なものを写さず、開放で撮ったので周辺が程よく落ち、人物は明るく撮れた。まるでスコットランドでロケしたみたいな写真だった。
ちょっと記憶とは違うが、下の写真右ページ・左列・上から二番目の写真だったかも?
今回の温故知新ニッコールレンズシリーズでは、GFXとの相性を一番期待しているレンズだ。

↑このレンズはキヨハラといって、球面収差を残してソフトな描写をする知る人ぞ知るレンズ。ベス単と言って、多分50年代のベスト版というカメラについていた単玉レンズでフードを外して撮った時の画質を再現したという話、今マイブームのトイレンズとノリはいっしょだ。僕的には当時「困った時のキヨハラ」と絵になりにくい時によく使った、やはり「ホッチポッチ」の表紙(下の写真)で読者モデルを鶴舞公園の噴水で撮った記憶がある。
まず僕が当時処分してなかったことが不思議、T君がまだ持っていたことも不思議。
ある種「色物」的な一時的流行だったような気がする。

 

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