2014年3月1日土曜日

ちょっと旅行を振り返ってみた。

さすがに2006年以来6回、
veneziaのカーニバルコスプレ大撮影会に通っていると
聖地巡礼の趣きを感じてしまう。
特に今回の旅行では帰国便の機上で見た映画「陽だまりの彼女」で
「黄泉の国」を感じて、それがveneziaのイメージとかぶさり
「黄泉の国」巡礼の感を新たにした。
今回の旅行では、滞在最終日早朝のフォトセッションをこなしながら
朝8時半までに空港にたどり着きたかったので
帰りのvenezia本島から空港までの時間を短縮するために
空港直通高速水上バスを使うプランにし、
その乗り場・乗り方などの下見を兼ねて、往きも高速水上バスでvenezia本島に入った。
ただしこのルートは、巡礼にはあまりオススメできないこともわかった。
空港直通はvenezia本島の北側を通って東からサン・マルコ広場に入るのだが
船から見える景色が微妙なのだ。
これまで使っていたルート=空港からバスで本島ローマ広場
ローマ広場から水上バス1号線でvenezia本島の中央を流れる
カナルグランデ(大運河)を蛇行しながらサンマルコに向かうルートの方が
見慣れた風景を順番にゆっくり辿る行程になり
「ああ、ヴェネツィアに戻ってきた」と感慨ひとしおなのだ。
夕方なんかだと、涙が出そうになるほど「黄泉の国」感が強い。
後、大した金額じゃないんだけど
到着した空港で水上バス=ヴァポレットを運航するACTV社の
滞在日程にあわせて、24・36・48・72時間パスを買えば、
空港から本島ローマ広場までのバス
本島内・周辺の水上バスが時間内乗り放題で
滞在中お値打ち便利に使える(一回券など高くてアホらしくて使えない)

たった1週間の旅行だったので、ホームシックな気分はあまりなかったけど
ヤッパリ日本食は美味しい、特にお出汁と醤油の風味。
とりあえず昨日、成田へついておそばとミニカツ丼のセット。
今朝は肉うどん、お昼は長久手農協の寿司屋で買ってきた
ちらし寿司と鯖寿司にお出汁をしっかり利かせたお吸い物。
(大好物の干瓢巻きは売り切れだった)
ただ、その国その国でソウルフードというか味覚があって
イタリア人なら、日本旅行の後はオリーブ・オイルやらルッコラやらが食べたくなるんだろうし
フランス人なら、バターの風味が恋しくなるだろうし
トルコ人ならクミンなどのスパイスや羊肉の香
中国人なら豚の出汁が効いた味が恋しくなるのかもしれない。
幸い日本でなら、どの味も割と簡単に食べられるけどね。

そして、1600枚程度の撮った写真データ整理を始めたんだけど
SIGMAで撮った構図に工夫もなかったり
場合によってはストロボぽん焚き(カメラのストロボでそのまま撮影)の写真↑
ピントさえはずしてなければ、その精緻な存在感にハットさせられる。
正直、あらためてSIGMA=Foveonの威力に驚いている次第。
EOSで撮った写真は、望遠レンズを使っているせいもあるが
2012年のコンセプト「仮面の向こうの素顔が見たい」を踏襲しながら
2012年ほど「傑作をモノにするぞ」感がなく、
アプローチはそう変わっていないにもかかわらず、
素直に寄りの写真が撮れていると感じている。
SIGMA=Foveonカメラでvenezia&カーニバルを撮って感じるのは
まずはAFの問題=遅いこと、暗所でのAFは更に遅く合焦しないことも多いこと。
もう一つはISO800辺りが我慢の限界という高感度性能の悪さ、
それならば、SIGMA_DPMerrillシリーズとほぼ同じ撮像素子を使っている一眼レフ
SD1Merrillを使えば、DPでは開放F2.8のレンズがF1.4のレンズを選ぶことが出来
場合によっては、手ブレ補正付きレンズを選ぶことも出来
つまり、高感度の弱さをレンズの明るさでカバーできることになる。
AF問題で言えば、DPシリーズの撮像素子コントラスト検知式AFに比べ
位相差式AFの方が、いくらSIGMAの位相差AFの評判が芳しくなくとも
特に明るいレンズを使えば「まだマシ」であると予想できる。
街歩きにいつも持ち歩くのでなければ(veneziaでの本気撮影ならもちろん)
SD1Merrill+明るいレンズの大きさ・重さでも苦にはならない。
もう一つ、下世話な話だがSIGMAが新型dpQuattroシリーズを2月に発表したので
すくなくとも今年いっぱいはSD1Merrillの改良も新型も期待できず
今、SD1Merrillに手を出しても1年は大丈夫というスケベ根性もある。
しかも、新しい高性能なレンズシリーズも続々出始めている。
そんなわけで、気持ちはSD1Merrill+明るいレンズ導入に向いているのだが・・・

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