EFs18-55/F3.5-5.6_ISというレンズ、期待はしていたが
ちょっと考えさせられるレンズだった。
というのは、このレンズ安いのもさることながら、小さく軽い。
そして、開放からの解像力もなかなか
極めつけは、シャッター速度4段分の手ブレ補正効果。
4段はどうかわからぬが、看板に違わぬその効果は確かであった。
だが手ブレ補正とは、読んで字のごとく
手ブレには有効だが、被写体が動く場合は効果なし。
被写体ブレまで防ごうと思うと、
開放F値が明るいレンズか、高感度撮影に頼るしかない。
高感度撮影は、一般的にノイズや色再現性の点で低感度よりは確実に悪い。
技術革新がそこは改善しているといっても
同じ撮像素子を使うぶんには、やはり低感度のほうが「綺麗」である。
さっき、件の手ブレ補正つきズームと、
それより4段分明るい50mmF1.4というレンズで撮り比べをやってみた。
被写体は、スチルライフというか、机周りの動かない「物」。
ズームは大体50mmぐらいの焦点域で撮影。
明るい開放値のレンズは、一般的に開放ではシャープには写らない。
逆にというか、開放値の暗いこのズームレンズ、開放から絞ってもそれほど変わらない。
ま、この「お値打ちな」ズームレンズが優秀ということではある。
ブレに関しては、ほぼ4段差分を「ブレ補正」が助けてくれている。
結果的に、「僕」は
新型の安価で小さい「ブレ補正システム=ISユニット」を組み込んだ、
このレンズは、すごいと思った。
今回は、F1.4対F5.6という、まさに4段分明るさの違うレンズで比べたのだが
開放F値1.4のレンズで、開放は大体エクスキューズ付の画質。
F1.4(相当明るい)だから、まぁこんなものだろうという画質が普通なのだ。
開放F値2.8程度で、軽量コンパクトで優秀な単焦点レンズに
小型ISユニットを組み込めば、恐るべきスナップレンズが出来そうな「予感」がする。
というより、そういうレンズが僕は欲しい。
昨年秋に発売された、新しい安・軽・小のISユニットを組み込んだ2本のレンズ
(EFs18-55mm/F3.5-5.6、EFs55-250mm/F4-5.6)
共にカメラ本体とセット売りをメインにした「お手軽」キットレンズなのだが
どちらも、ISを組み込んでいない旧型レンズと、構成レンズ枚数が増えていない。
モータなど若干のスペックダウンはあるが
重さも、10gから80gの増加ですんでいる。
解像力の評価も高い。
http://www.photozone.de/canon-eos
何か、ブレークスルーのような光学設計の変化があったと見た。
コレを利用した、広角から中望遠までのF2.0~F2.8クラス単焦点レンズ群の
リニューアルを切に期待する。
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