2012年1月21日土曜日

漏水、その二。

打放しコンクリート建築の外壁防水は普通撥水系塗膜を外壁に塗る方法を使う。
建築時には当然その処理をするが
10年に一度は塗り直さなければならないと云われている。
うちの場合、13年目に竣工以来初の防水処理をし
今年が8年目に当たる。
しかし正直、10年ごとの外壁(屋上も)防水工事は経済的負担も
工事に関わる諸々(特に足場設置)負担も含めかなり大きい。
なので、これから建築を計画されている方には
コンクリート打ち放し外壁と陸屋根(平らな屋根)はお薦めしない。
正確に言うと、メンテにお金がかかることを覚悟する必要がある。
内壁をコンクリート打ち放しにするのは賛成。
構造本体=躯体が目に見える状態は、漏水対策上好ましいし
コンクリート壁の上塗りとして、あまりこだわりなく化粧として内壁をつくるのは「不経済」だ。
そんなメンテでずいぶん悩まされていたボクは
次に建築をするときには、こうしたいというプランを持っていた。
屋根の形状は半円または傾斜(片流れでも両流れでも)屋根という普通の屋根。
そして一番のこだわりは、
外壁面をステンレス板の鱗張り(下からすこしずつ重ねて貼る方法)にすること。
ならば、今回予算的には「清水の舞台」だが
この歳になってから、10年に一度:防水塗装という呪縛から、
「半分」逃れることを含め、やってみるのも一案、
ずっと「やりたい」と言ってた「工法」なんだからと、
女房も肩を押してくれた。
建築意匠的には、かなり現状を「ぶち壊す」ことになるが
そこは、僕的にはいっこうに構わず、
むしろ自分の建築的構想を実験?実現?することが楽しい。
というわけで、
同年代の工務店取締役さんに同世代的な思いや見通しを含め
その旨、相談することにした・・・続く。

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