2015年3月10日火曜日

the 2nd day【THE 5 DAY POSTING ORIGINAL ARTWORK CHALLENGE 】

the 2nd day【THE 5 DAY POSTING ORIGINAL ARTWORK CHALLENGE 】
二日目は、2000年初夏と秋の旅行で撮ったモノクロ写真から3枚セレクト。90年代中頃から、赤外フィルムをパノラマカメラに詰めて撮るという手法がマイブームで多くの写真が残っており、ちょうど今週いっぱい、某住宅展示場でプチ写真展をやっている写真とも重なっている。このカテゴリーでとりあえず選んでおいた20枚ほどから3枚に絞るのは結構大変だったけど、【THE 5 DAY POSTING ORIGINAL ARTWORK CHALLENGE 】にお誘いいただいた関谷亮子さんが半日早く進めている同じイベントの文章がヒントになったりする。今日の作品選びのキーは「偶然」とか「失敗」、そして先週来、僕を襲っている「写真の悩み」にも関谷さんから手渡されたこのイベントのバトンがちょっとしたヒントを与えてくれたこと感謝している。
さて、エッフェル塔が写っているパリのパノラマモノクロ写真、実はほぼ同じ場所から数分以内にとったもう一枚が正式版=成功ショットで、今回掲載しているのは裏版=セカンドショットなんだけど、何が失敗かというとまず赤外写真というのは晴れていてナンボ、木々が明るく反射する赤外特有の効果と、青空が暗く落ち込む描写が面白いのだが、この写真はちょうど曇っている。もうひとつ、パノラマ写真の王道はカメラを水平に構えて撮るんだけど、地平線が丸く写るのは承知のうえですぐ下の道まで画面に入れたかったから、少し下を向けて撮っている。そもそも、フィルム時代のパノラマカメラ、特にレンズが回転するタイプのパノラマカメラでは、正確な構図を撮影前に見ることは出来ず、レンズが左から右に回転する時間はシャッター速度にも依るが、瞬間では終わらない。つまり、何処から何処までどう写っているか?は、経験的なカン。シャッターチャンスは画面左端に写っているものにだけ、かろうじて有効という世界なのだ、僕はコレを自動書記のようなカメラと呼んで、その偶然性を楽しんでいたのだが・・・
さて、2枚目の縦位置パノラマ写真:パリサンジェルマン教会の内部なのだが、コレこそ大失敗写真。使っていたパノラマカメラは、1枚撮った後フィルムを送るのは当たり前として、それとは別にシャッターのバネをチャージしなければならない旧式のものだった。この写真、シャッターはチャージしたがフィルムを送り忘れ二重露光になっている、しかもほぼ同じ場所で天地を逆さまにして!結果的に二つの時間・空間が面白く1枚の写真に映りこんでいて僕はとても面白いと思っている。
3枚目、多分パリ?の地下鉄車両内部。コレを撮ったのは普通の35mmフィルムカメラだが、プリントする時にパノラマカメラ用のネガフィルム枠を使って約1.5駒分の写真を一枚にプリントしてある。しかしその2駒の写真は隣り合って写っており、それぞれの構図・シャッターチャンスは計算されたものではない。本日バトンをお渡ししようと思っているのは、昨日バトンをお渡しした田端くんの奥様で文章書きがご専門の水谷みゆきさん、今のところバトンをお渡しする選択基準は、作品発表にはあまり積極的ではないが、絶対面白いものを持ってるだろうと思う人にしているつもり・・・








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