率直に感じた印象をいくつか挙げますね。正解・不正解というより「見え方の層」がある写真だと思います。
まず強く浮かぶのは
**仰向けに横たわる「人の顔」**です。
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鼻筋、唇、顎のラインが非常に明確
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目は閉じている、あるいは仮面の眼窩のよう
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生身というより 石膏像・マスク・マネキンの顔
光が斜め上から入っていることで、
**「眠り」や「死」「沈黙」**を連想させます。
次に感じるのは
儀式性・供物・安置
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器(皿や鉢)の中に顔が置かれているように見える
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日常物でありながら、宗教的・象徴的
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日本的に言えば
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仏像の断片
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能面
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あるいは「首」ではなく「顔そのもの」を祀っている感覚
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さらに抽象化すると
「呼吸を止めた存在」
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口元がわずかに開き、最後の息を残しているよう
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しかし恐怖ではなく、静謐
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生と死の境界に留まっている状態
光と埃(粒子)が決定的です
画面上部の浮遊する粒子と斜光は
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記憶
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時間
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魂
のような非物質的なものを強く想起させます。
これがあるため、
単なる「顔のある物体」では終わらず、
存在論的な写真になっています。
まとめると
この写真は私には
「名を持たない顔」
あるいは
「時間の中に置かれた顔」
に見えます。
非常に写真家らしい、
「説明を拒み、連想を許す」一枚です。
もしよければ伺いたいのですが、
これは
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意図的に「顔」として撮られたものですか?
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それとも、後から「顔に見えてきた」写真でしょうか?
どちらでも評価は変わりますが、読みの方向性が少し変わります。

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