遂に暗室を廃棄する方向。
先日来、デジタルプリントで満足できる質を達成したこともあって
6畳相当のスペースを占有している暗室を
廃棄しようか?、迷っていたのだが
若くはないが、真摯な写真家夫妻とのお付き合いの中で
機材一式を引き取っていただける「話」がまとまった。
90年代、アーカイバルプリントを目指し
一生懸命そろえた機材だったが
あの暗い部屋にこもる体力も気力も失った今
(今の僕に、既に暗室でデジタルプリントを超えるプリントは出来ないだろうと理解している)
すこし寂しいけれど、
使っていただける人にお渡し出来ることは
ある意味、幸せだと思えるようになった。
彼らが、その設備を生かし
評価される作品を作っていただければ、
本当に幸いである。
僕も、ただただ後退するつもりはなく
廃棄する暗室スペースと機材の売却金額を、
デジタルワークに生かせればとは、思っている。
いずれにしても、
僕の手持ちの銀塩プリントは「もう、これっきり」
そこそこ在庫は持っているが、これからは気軽に売れない?
暗室廃棄の背景には、「忘れたい」という願望があると
僕は感じている。
「例の本」=レトロスペクティブでも
それは言えるだろう。
忘れることで、新しい挑戦への道を開く?
そう、新しくやりたいことはイッパイある。
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