2025年11月17日月曜日

「足底腱膜炎を仙腸関節から予防する運動プログラム」

 

② 「足底腱膜炎を仙腸関節から予防する運動プログラム」

足底腱膜炎は「足裏の問題」と思われがちですが
実際は 骨盤(仙腸関節)→ 股関節 → 膝 → 足首 → 足底 の連鎖で起こります。

仙腸関節がスムーズに動くと
✔ 股関節の伸展
✔ 大臀筋の活動
✔ 歩行時の衝撃吸収
が改善し、足底腱膜への負担が大幅に下がります。


1. 仙腸関節ゆらし(1日2回・30秒)

最も簡単で効果が高い仙腸関節セルフケアです。

やり方

  1. 仰向けに寝て膝を立てる。

  2. 両膝をそろえたまま、ゆっくり左右へ “小さく” 揺らす
     (振れ幅は10〜20°でOK)

  3. 痛みがない範囲で30〜40秒。

効果

  • 仙腸関節の「関節包内の滑り」が復活

  • 腰・股関節の動きが軽くなる

  • 歩行時の衝撃吸収能力が改善し、足底腱膜炎の予防に直結


2. 股関節前側(腸腰筋)ストレッチ:左右60秒

tatsuoさんは「腸腰筋を中心としたインナーマッスル強化」を希望されていますが
腸腰筋は 短縮 → 骨盤前傾 → 踵・足底に負担増 が起きます。

やり方(最も安全な方法)

  1. 片膝立ち(ランジ姿勢)

  2. 後ろ脚の股関節の前が伸びているのを感じる

  3. 背中は反らさない

  4. 60秒×左右

ポイント

  • 伸ばす感覚が腰に来る場合は、前脚の角度を手前に戻す

  • 痛みゼロが必須


3. 大臀筋(お尻)活性化:ブリッジ 10回×2

仙腸関節の安定には 大臀筋のスイッチを入れることが必須

やり方

  1. 仰向けで膝を立てる

  2. お尻をゆっくり持ち上げて5秒キープ

  3. 10回×2セット

効果

  • 歩行時の衝撃吸収が改善

  • 足裏の負担が減る

  • 股関節〜膝〜足のアライメントが整う


4. 足首の内外反スライド(足裏のアーチを守る運動)

やり方(片足ずつ)

  1. 椅子に座る

  2. 踵はつけたまま

  3. つま先だけ左右に滑らせる(外へ10回、内へ10回)

目的

  • 足根骨の可動性UP

  • アーチの受け皿をつくる

  • 足底腱膜の張力を整える


5. ふくらはぎ動的ストレッチ(歩く前に必須)

(以前説明したものの補足)

前側(脛の筋)

  • 片足を軽く前に出し、つま先を少し上げる

  • その場で小さくリズミカルに10〜15回、体重を前後移動

後側(腓腹筋・ヒラメ筋)

  • 後ろ足の踵を床につけたまま、

  • やはり小さく前後に10〜15回揺らす

静的ストレッチではなく、ウォームアップのための動き。


◆ 一日の流れとしての推奨プログラム(5〜7分)

朝(起床後)

  1. 仙腸関節ゆらし 30秒

  2. 股関節前側ストレッチ 左右60秒

ウォーキング前
3. 動的ストレッチ(前・後)各15回

夜(風呂上がり)
4. 大臀筋ブリッジ 10回×2
5. 足首内外反スライド 各10回

これで 「仙腸関節 → 股関節 → 足首 → 足底」 が整い、
足底腱膜炎の予防ラインが完成します。

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