2009年2月13日金曜日

最悪のネット環境なれど、アップ。

2月10日、朝からアクア・アルタ=高潮。
ヨーロッパに冬来ると思うのだが、
日本とこちらとでは気温の計り方が違うのではないか?
特にどこへ行く当てもなかったので、
レース編みで有名なブラーノ島へ行くことにした。
紆余曲折はあったが、午後1時過ぎにはなんとかブラーノ島に到着。
家々がペンキで色分けされた「可愛い」島。
バーカロ・ガイド本を参考に、魚介類の美味しいお店を探すがお休み。
やはりお薦めのレース屋さんに教えられて、新しいレストランに入る。
お料理もワインも美味しいが、高い。
その店で食べたのは、 漁師のスナックというメニューで
パンに、海老や蝦蛄の素揚げや、
魚の切り身を軽く炙ったもの、
ツナのあえ物をのせたものなど(どれも美味)
小魚のリゾット(ぜんぜん小魚臭くなく、アルデンテで美味)
海老、スカンピ、カラマリ、魚のフリット(良質の油で揚げてあると見え、軽い、、、美味)
添えられていたポレンタが白く(初体験)、とても上品で
たとえれば、オートミールの柔らかいお餅のよう。
夜は、 ホテルの近くの総菜屋で鰯、いい蛸の串揚げと、手場先のから揚げを買って
部屋でいただいた。
油がよくないと見え、少々くどかったがまぁオーケー。
それよりビックリしたのが、手場先。
隠し味に醤油を使っている読んだ。
多分、こちらで「山ちゃん」や「風来坊」をやっても流行る!

日本在住経験のあるオーナーが始めたというケーキとパンの店。
実はそのオーナー、知り合いの知り合いで
3年ほど前に、アパレルメーカーの日本法人社長を辞めて
ヴェネツィアのサンタルチア駅近くで、パン屋を始めた
という話は聞いていた。
この2年ほどで、お店を増やしているほど人気だそうだが
そこには、おにぎりがおいてあった=この目で確かめた。
ま、オーナーの奥様が日本人(↓そのマダムのブログ)、
http://plaza.rakuten.co.jp/vivavenezia/
↓、それを発見した北イタリア在住designerのブログ
http://blog.livedoor.jp/dabrescia/archives/51229328.html
パティシェもイタリアの4つ星で修行した日本人なのでわからなくもないが、
そのお店、ヨーロッパらしくなく甘さを押さえたお菓子が人気らしい。
↓がそのお店のひとつ、、、多分最初の店。


ランチの後で再び寄ったレースのお店も、物はいいが高い。
「高い」と日本語で言うと、 「高い」の意味がわかったようで
「物がいいので、高くない」という意味の英語を返された。
テーブルクロスを一枚と、小さなレースのパーツを幾つか買った。
本当にすごいと思った総レースの 透けるテーブルクロスは、
¥10万ほどしたのでやめた。
ブラーノ島の帰りは、本島の外周を回る格好で
リド島を経由して、サン・マルコに戻った。
夕暮れ時のサンマルコに「挨拶」、
おじさんから見ると、そうとう無礼な日本人の若者グループがいた。
カーニバルを控え?、 ライトアップされたり、
飾り付けられたりしたサンマルコ広場とその裏に広がるブランドショップ群、
既に2回訪れているせいか、 あの時の新鮮さはない。
というより、2年前のホテルがある街=カンナレッジョ
今年のホテルがあるアカデミア辺り=地元系の街の魅力に比べると
ただでさえ、島全体がテーマパークなのに
サンマルコ周辺はさらに、軽薄な感じがする。
ヴェネツィアは、なにもしなくても十分にすばらしいのに!

そういう感じは、そこかしこで感じた。

残念なことに、日本から普通の一泊二泊観光で来る人々はほとんど
ヴェネツィアとは、サンマルコ広場と、せいぜいリアルト橋周辺なのだろうが、、、
ヴェネツィアは、その歴史を刻んで、そのままの姿を残している様が
時間を超えたテーマパークのような魅力を持っている。
(ああ、だから世界遺産なんだった)
サンマルコとその周辺は、あまりにも商業的なにおいがする。
3年前、2年前にはそれでも十分に魅力的だったのだが
今年は、少し違って感じるのだ。
多分、僕の見方、見え方が変わったのだろう。
今回でヴェネツィア旅行は最後にしようと思っていたが
そんな僕を、ヴェネツィアは放してくれないようだ。
それにしても、ヴェネツィアは魅力的である。
雨に降られ、風に吹かれ、 欠航している船を散々待たされても
(アクアアルタで、水面が上がり、船が橋の下を潜り抜けられない)
ヴェネツィアへの思いは変わらなかった。
写真について言うと、 ヴェネツィアらしい写真=観光写真を
撮らないでおこうと思ってやって来た僕だったが、
そのフォトジェニックなヴェネツィアの姿に
どうしても、当たり前の写真を撮ってしまう。
しかし、それもやめようとはしなかった。
そんなヴェネツィア写真を撮って撮って撮りまくって、
その後に、まだ撮れるほかの写真があればよいと
今日は思いながら、撮った。
サンマルコだけが、ヴェネツィアの魅力ではない。
その思いは、島の外周を回ると、なんとなく思う。
島の外周が魅力的だというわけではない。 、、、続く
では、オヤスミナサイ。
旅行記事を書くライターさんは、
「大変だなぁ」と思った昨日今日のNでした。

↑イカ墨のスパゲッティ、アメリカン?!


↑、屋台のホットワイン、甘すぎ。


↑ユニフォーム屋のウィンドウ、幾つか買った。


↑今年のサンマルコ裏のブランド通り。


↑、サンマルコに近づくと、かくれんぼしているティーンエイジャー。
可愛い。

夜明け前に眼が覚め、寝つかれなくなる
、自分のための写真、「僕の」ヴェネツィアが撮れていない。
カーニバル初日の朝、
念仏のように、「自分のための写真」を唱えるか?「それらしい写真」じゃなく。
少し疑っているのは、つまり撮りたいと思った情況で切り込めない自分。
、、それはまぁ僕の問題だ。
跳べない自分がいて、それに気づかずいつも不満を言っているようなもの。
ただ、そんなに自分を責めなくてもいい。
この旅行で撮った写真をざっと見た、
言い訳ではないが、なぜか読者を意識している。
ヴェネツィアをこう伝えようだとか、、、、ヴェネツィアのこんなところを見せようだとか、、、
仕事でもなければ、ましてレポーターとしてココに来たわけでもないのに。
写真をもう一度見た、不要な写真を削除した。
メモリーのセーブもあるが気持ちの整理の方が主な目的。
好きな光景、物を撮った写真もさすがにあった。
それで良し、それでいい。
もっと、我がままになれば、さらにイイ。
自分の撮った写真を見返すことは大事だしね。
撮る、見る、撮る、見るの繰り返しとフィードバックが大切だと思うよ。
そう言う意味では、デジタルになって、
フィードバック出来る速さと従って量も圧倒的に増した。
ヴェネツィアの街を見ていると観光客が持っているカメラの量も、
圧倒的で、フィルム時代と比べてどうなのかは謎だが
この総カメラマン時代は、プロカメラマンのありかたや
表現方法としての写真を変える予感はある。
ブロガーなんて、表現者もいるしね。
と、こんなことを書いていたら、朝御飯の時間になった。
ココの御飯は、アメリカン・ブレックファスト。
それなりに美味しいが、感動するほどでもない。
ホテルの雰囲気からして、50年代60年代に
アメリカ人観光客目当てに出来たホテルっぽいが(まさに、旅情?)
今泊まっている客も、アメリカ人らしい人が多い。
日本語のウェブページもあるので、日本人も泊まるのだろうが
とりあえず、自分達以外にはまだ見ていない。
今日から始まるはずのカーニバル、
アカデミア橋に掲げられた横断幕を見ると、
14日からになっている。
一昨年もそうだったが、当初発表になっていた日程から一日ずれている。
残念とも言えるが、まそれはそれでよし。
「祝祭都市」「劇場都市」と呼ばれる、
その雰囲気面白いが、疲れもする。
もし明日からだったら、明日一日タップリと楽しませてもらおう!

先ほど、朝のセッションから戻ったが
サンマルコ付近の日本人濃度は相当高い。
ただ、団体さんは、多分日帰りで
明日からカーニバルであることすら知らないだろう。
世界各国の、根性入ったカメラマン達もよく見かける。
ではまた。

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