2012年7月1日日曜日

佐野眞一の「東電OL殺人事件」

タイトルの本をこの4日間ほどかけて読んだ。
あまり本を読まないボクとしては意外な速さで。
きっかけは、この事件の再審請求が認められて
冤罪で15年間勾留されていたゴビンダ氏が釈放帰国したという
ニュースとチキリンがこの件について書いたブログ
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120618
だった。
事件が起きた当時は、あまりの凶々しい展開に
目を背けて情報を追うことを避けた記憶がある。
佐野眞一の「東電OL殺人事件」という本の存在も知らなかった。
なので、再審請求絡みで新しい話題でもあるが
元々の事件からは既に15年以上
この本の出版からでも12年遅れた話題ということだ。
この本の存在をアマゾンで見つけた時
旧友で高校教師のYちゃんが好きそうな本だなっと思って
何かの電話の折に尋ねたら、
「教材に使っていたこともある」とのこと。
ノンフィクションだが、事件と裁判が同時進行する小説のように
興味深く「入り込んで」いった。
Wikiからたどった画像には、下のような二枚があり
 ↓は犯行現場となった木造アパート
↓そしてGoogleマップであたりを見てみると
何年前の航空写真かわからないが、その時点で現存。
センター少し上の「喜寿荘」がそれ。
↓ストリートヴューにもその木造アパートが写っている。

 むしろ、こうして「その場所」の画像を
いとも容易く、自宅でPCで(なんならスマホで)見られることに
便利とは別の違和感を覚える。
 ストリートヴューでは、パンしたり
移動したり、さらにアップすることも出来
たとえば上、この窓の内側に被害者は横たわっていたはずだし。
上、アップしてみた薄暗い通路は
事件当時、アパート2階に住んでいた女子高校生が
証言したように
被害者が使って捨てたとみられるコンドームが
複数散乱していた場所だ。
今、簡単にその場所を見られる不気味さ。
そしてそう遠くない将来
もしかしたら、まさに今のライブ映像が
見られるようになるのかもしれない。
現にライブカメラが設置されている特定の場所では
既にそれが可能だ。


佐野氏著の続編「東電OL症候群」は
とりあえず読まないことにして
チャンスがあったら是非、円山町を含め訪ねてみたいと思う。

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