2016年9月21日水曜日

フォトキナ2016関連の各社発表を見て

フォトキナ2016関連の各社発表を見て、フジの中版デジタルや今更(シーラカンスじゃあるまいし)のSONYのAマウントα99Ⅱ、実用機の性能アップではオリンパスE-M1Mk2、パナソニックのG8、GH5の開発発表、レンズではSIGMAの3本とシネマレンズ群、この分野でココまで来たか的にはニコンのアクションカメラ群、Canonのやる気を少し見せたEOS-M5などイロイロあるが、ほとんどすべてがすでにある性能の量的拡大や既存技術の新採用による順当な進化の域に留まっている感がある。
僕は未来を占う要素技術として、初出でも最高でもないが、CanonのEOSシネマカメラC700が搭載してきたグローバルシャッターの実用化にもっとも注目したいと思う。前にも書いたが、瞬間を写す技術・道具としてのカメラの進化は現在の動画カメラを基本としたミラーレスカメラに集約されていくだろうと思っており、その際のキーデバイスは機械的なシャッターレスを実現できるグローバルシャッター素子を必須とするだろうと考えるので、C700ではまだ実現できていないデュアルピクセルAFは感度特性の向上、未だ4Kにとどまっている解像度などの改善改良こそが、カメラという道具の質的ブレークスルーにつながると2016年フォトキナのこれまでの発表を見て思った次第。
特にそこに気づかせてくれたのが、今回の新製品群で一番魅力的なフジの中版機がフォーカルプレーンシャッター搭載だったことから、レンズシャッターとどちらがイイのか?と考えた時にグローバルシャッター素子搭載で機械シャッターレスならばそれが一番だと気付かされた。電子ファインダーの表示遅延で言えば、フジのEVF交換式は面白いがそのバリエーションの中に、電子式の画角表示や撮影情報を表示できる光学レンジファインダー(=表示遅延の無し)があってもイイと思う。
もちろん素子絡みでキーデバイスといえるのはSIGMAのノンベイヤー3層色分離式Foveonセンサーであることも変わらない。
マァそういうわけで、手前味噌的に言えば、当面僕のカメラライフは今使っているFoveonセンサーの非レンズ交換式DPシリーズと、35mmタイプで一番解像度の高いEOS5DsでOkという結論。使いやすさや携帯性で言えばパナソニックのG8やEOS-M5なども良さげだが、解像度でEOS5Ds比1/3~1/2となるので、近々撮りまくりたいと思っているワンショットパノラマ写真ではどこまで使いたい気持ちになるか???そこが肝心なのだ。価格さえ無視すれば、携帯性で魅力的なのはSONYα7Rⅱなんだけどね。

0 件のコメント: