2016年9月17日土曜日

ミラーレスカメラの真相

以下、EOS-M5というCanonの新しいミラーレスカメラをめぐって、ミラーレスカメラ全体の話となる、長文なので興味のない人はスルーしたほうがいいかも。

一昨日発表になったCanonのEOS-M5というミラーレスカメラ、既に触れるしかも今は空いているという情報で隙間をぬって名古屋伏見のCanonショールームで見て・触ってきた。EVFのタイムラグもかなり改善され他社ミラーレスと同等、撮影画像保存後のモニターブラックアウトは撮影画像を一瞬見せるという仕組みで、「ブラックアウト」は感じさせないが、一瞬レンズの先の風景は見えなくなる。AFは動体追従性は試せなかったが、静物に関しては十分にOK、画質はEOS80D同等と思えばイイ。要するに、他社ミラーレスに追いついたと言える。スペック上で4K動画に対応していない点、4K動画に対応しているsonyのα6300より少し安いが、印象としては高めのお値段、CanonEFレンズユーザーには悪くない選択だが、抜きん出ているとまでは言えない。ショールームで初めて触るミラーレスカメラで必ずやってみるのが、レンズまで自分の手を振り、ファインダー像との遅れ具合を体感して見るチェック。M5では、手を振りつつ、その手がファインダーに入ったと思った瞬間シャッターを切り撮影というのもやってみた。しかし、手がちゃんと写っている写真は撮れず、遅れて画面中央部まで移動した手の写真も撮れずだった。アタリマエのことだがいくら電子ファインダー(EVFや背面液晶)の表示遅延が短くなったとしても、ミラーレスのファインダーで見えた「瞬間」はすでに過去、過去を見てシャッターを切ってもその「瞬間」を写すことは出来ない。とはいえ、光学ファインダーを備えタイムラグ無しでレンズ前の光景を見られる一眼レフでも、目‥網膜に映った瞬間を脳で判断し、指先にシャッターを切れと命令するのにはそれなりの時間がかかり、かつその後シャッターボタンの反応をカメラが認識し、ミラーを上げ‥絞りを絞り‥撮像素子前のシャッター本体が作動するにはやはりそれなりの時間(速いカメラで1/25秒=40ms程度)がかかる。つまり、現在のカメラシステムでは見た「瞬間」を写すことは不可能。強いて可能性を挙げれば、「瞬間」を予想し少し前から記録を始めた動画から、1/30なり1/60秒づつ撮り分けられた任意の1フレーム静止画として保存する=いわゆる静止画切り出しという方法のみがそれを可能にする。インタビューをファインダー像に遅延のない一眼レフで撮影していても素人さんの笑顔、 瞬きを 撮ろうとすると経験上 残念ながらほぼ撮れない。ただし、 ミラーレスにはミラーレスだからこそできる 機能で、先ほど書いた動画からの静止画切り出しが出来、 その機能をさらに静止画用に深化させるバッファを使った過去写も論理的には可能だ、逆にその手法こそがミラーレスカメラが一眼レフを超える可能性を秘めている。簡単に言えば、例えばシャッターボタンに指を置いた瞬間か毎秒30枚程度の連写を始めてバッファというメモリーに保存し、シャッターボタンを押下した時に、一定時間(任意に設定できるとイイ)前の画像を撮影画像として保存するという方法になる。そうするには、ミラーレスカメラは今で言うところの動画カメラと同じような機構を持てばイイことになる。想像される問題点は、グローバルシャッターと言われる構造が望ましく、撮像素子の熱問題、大きなバッファメモリーのコスト、画像処理システムのスピード、バッテリー消費の増大などだろうが、どれも解決可能な問題で現に6K RAW動画を撮れるカメラならば装置としては1200万画素程度のRAW画像過去写を実現しているとも言える。そんな数百万円を超えるカメラじゃなくても、過去写をシャッターボタン押し1/2前までと限定したり、過去写機能を必要なときだけ作動させるようにすれば、意外とすぐにでも、多少の価格アップで出来ると思うんだけど・・・

というわけで、ミラーレスカメラはまだ発展途上ながら一眼レフを超える可能性を秘めていると思う、そしてCanonの新しいミラーレスカメラEOS-M5は発展途上ながらかなりいい線をいっており、CanonEFレンズユーザーの僕として望むべくはフルサイズ撮像素子を搭載して欲しかった。

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