先週の日曜日のこと。
この数年お付き合いさせていただいている
真面目で静かな写真家=M氏とその奥様がユニットとして
制作した写真展を見に行った。
http://puukko.web.fc2.com/index.html
最近見た何回かの彼らの写真展の中では
一番力が入っていたような気がする。
楽しかったのは
8月の名古屋画廊合同展のような催しで
彼らにチラッとお見せ、宣伝したDP2Merrill
先週の日曜日に僕が写真展に現れたら
「買う」という賭けのようなことを
ご夫婦で話していたらしい。
そして僕は、日曜日最初の来廊者として現れたというわけだ。
M氏ご夫妻の写真展
写真も楽しいが、写真をめぐるよもやま話をするのが楽しい。
同じ画廊で開催されていた版画家の作品を
奥様が「買えないから」複写するわという話をされ
それに対して、僕は
写真をする身としては
作品が買えない代わりに写真を撮るのではなく
その作品を写真に撮ることで逆に「ゲット」する感覚があると話した、
すると、旦那様のM氏がゴダールの「カラビニエ」という映画の主人公と
よく似た発想だと語る。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%8B%E3%82%A8
その件、僕が2000年のパリとスペインの旅行で
持って帰れないものは状況を写真に撮って
「お土産写真」と称していたことと重なる。
そして、森山大道が
新聞のニュース写真を複写して
彼にとっては、ニュースの事件そのものよりも
ニュース写真こそが現実であるという発想とも近い。
そうその森山大道、彼絡みの話題はまた
その内書こうと思う。
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