2007年7月1日日曜日

東大+アンリ・カルティエ・ブレッソン+五反田CATS=長い一日

以下の写真3枚=記事とは、ほぼ無関係、前日のスナップ=時系列。



すでに昨日の話になる。

朝の一時間で、
東大大学院生の撮影は順調に終わる。
これが、本日の仕事、、、、求人ツール。

その後予定通り、竹橋の国立近代美術館で
『アンリ・カルティエ=ブレッソン』の写真展を見る。
良くて当たり前、教科書のような写真、傑作秀作の数々、
が、インスパイアされるわけでもない。
(多感な10代・20代の頃から、僕にはそうだった。)
アジアの貧乏人の僻みか?、
彼の出自は、ヨーロッパのお金持ち、、、だわな。
ハンサムでカッコいい、サラブレッドというわけだ。
(ドイツ軍の捕虜だった頃の写真=カッコイイ)
運に恵まれているのは、ひとつの才能。

むしろ、彼が写されているインタビュー物が面白く
(特に館内で放映されていた、サラ・ムーンが監督した作品)
図録にプラスすることのDVD(サラ・ムーン監督のではない)を
女房の『土産』に買って帰る。
彼の語っていること、カメラを扱う様、、などのほうが
写真より興味深い。
(彼の写真は有名すぎて、既にずいぶん見ているし。)
プリントが苦手のようなことが書いてあったが、ビンテージプリントは見る価値アリ。
僕は、上手いと想った。
構図やシャッターチャンスは、上手すぎで、彼の世界が完結している。
『ははぁー、ブレッソン様』としか言い様もなく・・・
そうだ、意外にも彼の写真は
『意味性』のパースペクティブを感じさせない。
私見だが、平面的(絵画的)な完成度が高すぎる。
引き込まれる『裂け目』が見つからない。
一括りにするのは、乱暴すぎること=承知の上で敢えて、、、
『マグナム』に代表される、欧米リベラル正統派ジャーナリズムの写真は
「予定調和のヒューマニズム 」を感じてしまうのだ。
むしろ僕は、
異端(確固たる評価は定まっているが)=たとえば、ダイアン・アーバス。
ジャンルは違うが、
(いまや、売れっ子)テリー・リチャードソンのファッション・フォトでさえ
引き込まれる『意味』のパースペクティブを、見出すことが出来る。
日本で言えば、すでに評価の定まっている巨匠ではあるが
森山大道・荒木経帷。
そういう意味で、PEN記載『私の好きな作品』=荒木の文章は
なるほどだった。
確かに、今回の写真展
『見ごたえ』は十分、お腹一杯になった。
95年のロバート・フランク写真展のような
腹にこたえる『何か』は、どうだったかな?

上記アンリ・カルティエ=ブレッソンを特集している雑誌PEN?
、、、編集者か、ライターが『タコ』または、『アオイ』、、、
まずはタイトル=『日常をアートに変えた写真家』、、????
そのフレーズ=ベタ過ぎて恥ずかしくない?
かつ、外してるし、、、他、舌足らず多すぎだし。
PENの編集者が、噛み砕いて
すっかり味の変わった=記事を読むより
カルティエ=ブレッソン自身の言葉(インタビュー)を『見た』ほうがいい。
特にライカにまつわる記事、、、そういえばPENは物欲雑誌だった!
ライカ親父と思しき人も、ずいぶん来ていたな。
上品で、知的そうな、おじ様おば様もたくさん。
かなりの盛況=今、写真もカメラもブームなんですよ。

さて、さらにその後、本日3本目
『ゲ・ゲ・ゲキダン・シキ』の予約電話番号を
別件ながら駅張りポスターで見つけ、電話をすると
本日のCATS夜公演、良い席がまだ空いている様子。
ならば、見るぞと『五反田CATS劇場』へ、当日券を買いに

、、、、さすがに半月前=UKツァーを見たので
今回の五反田CATS、「なんだかなぁー」だった。。
女房に言わせると『当ったり前ジャン』ってコトなんだが
彼・彼女たちが、一生懸命やっているのが見えるだけに
一刀両断、『その通り』とは言えないのです。
気になったのは、
振り付け・演出・詩が、あまりにも(UK版・DVD版と)違っている!
振り付け・演出については、昨年同時期に見たときよりも
更に変わっている印象。
振り付けは、ダンス力を見せない方向へ。
と言うより、ダンス力不足を誤魔化す方向。
演出も、その線で『ご都合よく』まとめる方向。

訳詩、、、、原詩がノーベル賞作家のT.S.エリオットなのだから、
あそこまで、変えちゃぁ『イカン』ような気がする。
固有名詞・モノの名前など、日本の実情にあっていなくても
変更不可でないと、ノーベル賞作家の『詩』が泣くよ!
アンドリュー・ロイド・ウェッバーさん、知ってるのかなぁ?
この日本CATSの現状。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

同じ仕事をはさんで、僕は29日の夜に愚息と朝まで酒を飲み、一方N氏は30日の夜に劇団四季のキャッツを楽しまれていたわけですね。
僕が泊まったビジホは大崎、品川の隣だったのですが、キャッツシアターも近かったらしく、大きな看板が出ていました。
なんか、駅に張り出してあるポスターの中に、やはりALWの「ジーザスクライストスーパースター」のポスターが出ていました。
懐かしいなあ、と思いましたが、さすがに「岩谷時子」とかの、クレジットを見ると、時代を感じてしまいますね。
by M

nambu さんのコメント...

その「ジーザスクライストスーパースター」のポスターを見て、
予約電話番号を知りました。
CATS劇場でも、
「ジーザスクライストスーパースター」のビデオ流れていたのですが、
最低というか、気持ち悪い。
ジャポネスク・バージョンって『あり』?
多分、独占上演権の問題で、
四季がやっている演目
欧米のキャストでの、日本公演を
見られないのが、とても残念です。
だから、イギリスくんだりまで
ミュージカル見に行くんですけどね。
by N