その帰り道、
僕が昨日投票した候補者の宣伝カーがゆっくり通り過ぎていくのを見つけた、
スピーカーから演説を流すでもなく、手を振ったり乗り出すでもなく
正直言うと、そんなふうでいいんだろうかと思うほど地味にゆっくり走っていた。
その候補者を生で見られるかと期待したが
信号が青になり、僕が車の中を覗ける距離に届く前に
車はまたゆっくり走り去ってしまった。僕は次の角を左に回り
高速道路に沿った側道に入ったんだが
すこし行ったところにあるトンネル状の脇道に
なんと、その候補者の宣伝カーがポツンと停まっている。
どうしたんだろうと思って近づいてみると
車の中でお弁当を食べている様子。
それには構わずドアに近づき合図をすると
運転席のウィンドウを下げてくれた。
僕は「昨日、期日前投票であなたに投票してきたよ」っと
元気づけるつもりで声をかけて、歩き去ろうとすると
助手席に乗っていた候補者が降りてきて握手をしてくれた。
31歳弁護士の若い綺麗な女性だったからばかりではなく
とても嬉しかった、「ほんとに頑張ってね!」ともう一度声をかけたら
ちょっと僕の方の目頭が熱くなった。
政治家というには若く、ギラギラした野心も感じられない人だったが
僕が彼女に一票を投じたことに後悔はない。
そんな風に、候補者に声をかけたことも
もちろん握手したことも、人生はじめての経験。
なんだか、今日の奇遇な出会いが
彼女↓と日本の未来にとっていい兆しだったらいいなと願った。
http://gendai.net/articles/view/syakai/140038
↑↓、その直後に撮った雲景
そうそう簡単に、明るい未来は開かないと感じさせられる空だ。
ジンクスのようなものと言えば
最近頻繁に思うことがある。
この2~3年の間に亡くなった二人の知人カメラマン。
ふたりとも亡くなるにはまだ早い方々だったが
一人は病気で孤独死、もう一人は自死だった。
その人たちのことを
朝、歯はを磨いている時に時々思い出す。
理由はないけど、歯を磨いている時以外に思い出すことはない。
なぜ?っと考えていて気づいたことがある。
歯を磨くということは、今日も生きようという朝の儀式。
そこが、若くして亡くなった同業者を思い起こさせるのだろう。
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