2014年9月28日日曜日

9月27、28日:Nostalgia展、スタジオワーク展、「これからの写真」展を見た。

昨日の土曜日は、遠い昔に助手君をしてもらってたK君が、
試したい機材を持ってきてくれた、
α7でノーファインダースナップをするためのものだ。
その件は関連パーツが全部揃ってテストした時にでも書く。
持ってきてくれた機材テストは簡単に終わり、その後
彼も時間があるとの事だったので、
知人がやってる写真展を2つハシゴ。
その時彼から聞いたのは、今日28日まで愛知県美術館でやっている
男性器露出写真で話題になった「これからの写真」展に関連して
志賀理江子の写真も30点余展示されているという話。
土曜日は、もう1時間しか余裕がなかったので諦めて
日曜日の今日、朝イチから期待して出かけた。
K君いわく「これからの写真」はあまり面白くなく
関連展示の富士フィルムコレクションと
県美術館所蔵の「志賀理江子:螺旋海岸」はよかったとのこと。
しかしながら、今日の感想で言えば
「これからの写真」展もそれなりに面白かった。
まず男性器露出と表現の自由問題で話題の
鷹野隆大「写真家か/被写体か」、作家の意図はいざしらず
写真家本人ともう一人の裸体2ショットが
どちらかと言うと写真家のセルフポートレイトになっており
もう一人にはほぼ興味がわかず、そこが面白かった。
川内倫子の新作も、これまで見た彼女の叙情的な写真を超えて
こういう言い方も妙だが、志賀理江子的な「下手っぽさ」を出していて
これまでも好きだったけど、もっと川内倫子が好きになった。
この写真展、全体に会場内での写真撮影OKの作家が多く
これも写真をする者の気持ちがわかっている感たっぷりで
僕は大変好感している。
僕にとっては、それがどんな展覧会であっても
そこに行った、それらを見たということは
会場で感じたことを写真に撮ることで完結すると
思ってるというか、希望しているから・・・
富士フィルムのコレクション展は写真の教科書のように
時代を代表する写真たちを見ることが出来、それはそれで幸せだ。
土曜日に見たN氏とスタイリスト、ヘアメイクの共作とも言える
Nostalgiaという写真展だったが、すごく上手、すごく綺麗ながら、
今、僕が関心ある写真の分野とは違っている。
写真家のN氏がコントロールした照明とのことだが
色温度・明るさ共に、要するに暗くて見づらく、
ひとつのスポットライトで2作品に照らしているのが
一つ一つの写真が引き立たず、オーディエンスの僕にはストレスだった、
こちらの会場は、地元大手の商社が持っているサロンなような場所で
気持ちのいい場所だった、会場でスナップも何枚か撮らせてもらった。
名古屋で最大級の広告写真スタジオ=スタジオワーク展は、
僕の知らない若いスタッフカメラマンたちのやる気が伝わってきて
刺激になる、見たことある広告写真も多く「なるほど」。
そしてTV塔2F、3Fの会場が素敵だった。
この会場でも、写真は撮り放題で、
場所やら、展示の周辺をスナップさせてもらった。
多くのスナップではα7の暗所撮影を楽しんだ。
最後に、愛知県出身の志賀理江子の作品を
愛知県美術館が所蔵したことには拍手喝采だが
今回の展示、写真選びと展示方法が少々残念。
特に、前面ガラスで額装されて
志賀理江子の持つ写真の荒々しさやリアリティが
美術館仕様に、おとなしく納まってしまったことと、
ガラスの反射で観にくかったことがファン心理として悲しい。




 ここまで、「これからの写真」展と志賀理江子の「螺旋海岸」を見て興奮スナップ。
ここから下、「これからの写真」展でスナップ。
多くの写真展参加写真家が、会場内撮影OKにしてくれていたのがとても嬉しかった。

↓、銀板写真に映り込んだカメラを持つ僕の手が、コラボ?してる。
↓写真で反射されたスポットライトの光が床に反映することまで作品なら秀逸。
↓こういう入口の写真はお約束かな?

 ↓スタジオワーク展の帰り道にスナップした店舗改装の様子。
 ここから下の写真はスタジオワーク展とその会場でスナップ。








 ここから下の写真は、Nostalgia展会場のスナップ。




2014年9月26日金曜日

福島からFacebookに書いたこと

21日から昨日まで、福島でした。


明日、飯舘村には入りますが
フクイチの事故?事件?だとか、原発問題にかかわらず
昆虫に対する放射線の影響を研究されている先生
仮設住宅に今なおくらす避難者の皆さんに
ボランティアで東洋医学的治療を指導するために
名古屋からいらした鍼灸の神野先生
生物学的環境の専門家、ジャーナリスト。
福島の仮設住宅に暮らしながら主に農産物の放射線量モニタリングをされている
自称農民見習い の伊藤さん
多くの専門家を束ね、コンダクター役をしている東欧経済研究の家田先生
こういうキャラクタと集えたことが稀有な体験で
楽しいと言っていいのかどうか迷いますが
興味深い体験をしています。
2週間前に神戸で、旧友とも言える
今は視覚?知覚現象学の専門家、馬場くんと会えたことも含めて
不思議な9月を楽しんでいます。
ただし、明後日は放射線量の高そうな
飯舘村の山林には入り茸採りを予定してますので
そこは楽しめるのかどうか?、、、ですね。
もちろん、取ったキノコは食べられない筈です。



ここから下の写真は、ホテルの中だったり、味噌仕込み小屋の壁の割れ目から漏れた光の光景だったり


今日の収穫、僕は隙間の写真(上のような写真かな?)が好きだとわかったこと、
分かってはいたが、言語化可視化出来たこと。
つまりどこを撮りたい?何を撮りたい?と聞かれても
別になく、
ミッションとして、なにかイベントを撮りに行きながら
道すがらで見つけた隙間を撮ることに興味があるということに
明示的に気づいたことが最大に収穫だった、
旅行でも同じ、
僕はいわゆる観光地にいきたい気持ちはほとんどなく
家人が行きたいという観光地や美術館で
隙間を見つけること、道すがらにある隙間で
写真を撮ること、それが気配の写真を撮ることだと
今更ながら気づかされた、、



 上3枚、松川第一仮設住宅での隙間スナップ
↑ 別チームのカメラマンと並んだ僕達の影
明日、朝5時集合、飯舘村の朝を撮りに行く計画だったが
雨だったら、
最近「途中停車禁止」という条件付きで
開通した国道6号線をドライブして
あの「フクイチ」を見に行こうと
今、親分に電話した。
明日は多分雨だ。
かなり興味深く、結構なアドヴェンチャーになりそうだ。

僕は左翼か右翼かと問われれば
自称「左」と答えていた
コレに微妙な違和感を感じていたが
昨夜のようにトツゼン言葉になって理解。
僕は反権力、反権威である、、、と。
現政権が右だから今は左に立つ、
時の政権が左ならば、右に立とう。
生産的な選択じゃないかも知れない
でもそいう天の邪鬼だから仕方ない。
威張ってる側、偉そうにしてる側が嫌いだ。

今朝5時集合で、車のみ停車禁止で通行できるようになった国道6号線を
南相馬から「フクイチ」近辺まで南下ドライブした。
そこで気づいたことがある。
自分はなんて優柔不断な人間なんだろうと自己嫌悪にもなりそうだが
同乗の北大教授に6号線では運転を頼み
僕は車窓ごしにカメラを構えていた。
結果は微妙ながらとても楽しい撮影をさせてもらった。
その後、飯舘村の朝の風景を撮れればいいなっと
飯舘村を通過するルートで福島に向かった。
運転は僕に変わり、早朝の田舎道をすっ飛ばしていく僕に
教授は写真撮らなくていいの?と気遣ってくれる。
なんか、飯館の除染風景に慣れちゃって
仕事なら撮っておくかっという風景もあったけど
「感じない」んだな、これが。
なんか、助手席や後部座席に乗って
車窓の風景を撮るのは、ココを撮るぞっと構えるより
僕には楽しいということを発見した。





 山の向こうから頭をのぞかせているのが、「フクイチ」の煙突やクレーンだ。
そしてこの辺りで車内の放射線量は、5.35マイクロシーベルト毎時を示しているが
計測した最大値は9マイクロシーベルト毎時を超えていた。
名古屋市内のざっと100倍!

スナップシューター:α7を使い始めて、何日?



カメラの話、α7を買って4~5日、
N氏の話でフジのX100Tの話で心が揺れて2日。
少しまとめてみると
この手のスナップシューターEVFを使う(一眼レフファインダーじゃない)場合は標準レンズより短いことが前提。
僕の経験で言うと、
古くはキャノン7シリーズ、コンタックスのGシリーズ、ライカ。
携帯性は大事だけど、操作性で言うとα7単体では既にグリップが微妙に小さく、
SIGMA_DPMerrillは意外と良いサイズ、使うレンズの大きさが効いてくる。
一眼レフで言うと、6D+40mmSTMでは操作性で少し小さすぎ
携帯性とグリップで少し分厚い。
つまりレンズを含めた形状が使いやすさに響いてくる印象。
α7、ボタン類の配置で狭さを感じつことがあるが、慣れの問題の範囲。
レンズは今α7で使ってるSIGMA19mmが
フルサイズをカバーしてくれるということなし。
先日発表になったFE28mmF2.0あたりは狙い所。
少なくとも、α7を導入したからといって
SIGMA_DPMerrillシリーズの出番がなくなったわけでなく
むしろ、暗くないという条件付きで意外とサクサク感は好感を持てている。
とにかく大事なことは、何を撮るか、どういう時にどう撮るか
そのためにはどういうレンズが必要かということだ。
昨日までの4泊5日の福島取材、結構α7活躍してくれた。
ウェストレベルの腰だめスナップや、お試しレベルだがパノラマ写真
何よりも、時々はずしてもいいからAFに頼ること
先幕シャッターを有効にした場合のシャッタータイムラグの小ささ
EVF(電子ファインダー)のタイムラグはあるが、
それでもEOSよりシャッターチャンスは捕まえやすかった印象。
EVFを使わず、肉眼で被写体を見ながらの撮影ならかなりイケそうな印象だ。
そういう撮影作法ならば、広角レンズを付け、
簡便ステディカムに載せて、手持ちで構図を安定させ
肉眼で被写体を見ながらリモコンでシャッターを切るっていう方法もありか?
ま、暗所スナップ用のつもりで買ったα7なので
性懲りもなく夜の風景写真を付けておく。

4泊5日の外食・外泊で3Kg太った。

4泊5日の外泊外食、それなりに糖質制限には気を使ったつもりだが
例えば、コンビニやホテルで食べたソーセージ
かなりつなぎに澱粉が入ってるんだろうな。
ホテルの朝食、だし巻き卵は甘めだったし
味噌汁は白味噌仕立てだったし
毎晩の打ち上げ的な居酒屋食も
糖質は抑えていたが結構飲み食いしてたしな。
今朝の体重測定、なんと62kg!つまり3Kg増加
おかげで体脂肪率は13.2%に下がったが、コレは比率のマジック。
ちょっと気をつけにゃあ

2014年9月19日金曜日

今日は厄日か?

今日は厄日だったか?
まず朝一番、印刷物が仕上がってくるのは知っていて
心配しながら、首を長くして待っていたんだけれど
代引きで届くことをすっかり忘れ、現金の用意なし。
ヤマトさんに再配達をお願いして、駅前のATMに走った。
10分遅れで再配達された印刷物を確認。
塗り足しの3mmは当然余裕を見ていたが
さらに3mm文字組みを内側に配置することを知らなかった。
、、、で、文字切れはしてないけど想定外に端に寄ったテキスト部分あり。
簡易色校正でチェックした時、シアンが強いと思ったので
少し抑えたのが、若干裏目に出た印象もある。
この印刷物納品先を僕のところと
明後日から取材に行く、福島のホテル宛に変更指示したのだが
福島のホテル宛ではなく、はじめに指示した北海道大学宛に送られていて
まずは、とりあえず僕のところに送られてきた100部のほとんどを
福島のホテルに転送することにした。
その旨、ホテルに連絡すると
明後日からの予約が入っていないという。
予約をしたはずの友人は海外出張中で連絡取れず
結局部屋が空いていたから、僕が再予約。
もっとも、その後(今日は帰国していた)教授から電話が入り
ホテル側の確認ミスだとわかった。
そのついでに、先回取材した人たちに渡す写真のプリントを頼まれ
軽く受けて、プリントを始めたらインク切れ。
インクカセットを交換しようと思ったらカセットが外れない!
バネ仕掛けだと思ったので、こりゃ壊れたとエプソンに電話しようと
保証書を見ると、9月13日で1年保証が切れていたタァ~!
電話で故障状態を説明しながら、電源再起動をすると
なんと直ったぁ~
ま、朝一番の1時間疲れた疲れた。
でも結局、事なきを得たのでこれは厄日じゃないのかな?

記録写真:福島県飯舘村綿津見神社例大祭2014年

撮影から、構成レイアウトまで
自分でやったA5版36ページの薄っぺらい冊子の
印刷が今朝仕上がりました。
CMYKデータの触り方や文字のレイアウトで
我ながら、「アレレ?」なところが少々ありましたが
ま、御覧下さい。
印刷物をご希望の方は、50部ほど手元にありますので
メッセージから送り先をお知らせくださればお送りします。